MicroProfile 6.0 リリースとJakarta EE 10 Core Profileへの対応
企業向けJavaマイクロサービスのコラボレーションの場であるオープンソースコミュニティMicroProfileは、 MicroProfile 6.0 をリリースします!
MicroProfile 6.0はJakarta EE 10 Core Profileに対応します。 Jakarta EE 10 Core Profileは、依存のない単独のパッケージとして、MicroProfileで利用されるコンポーネントが含まれるベースとなるプロファイルです。本リリースでは、 MicroProfile OpenAPI と JWT Authentication はマイナーアップデートします。また、MicroProfile Metricsはメジャーアップデートし、いくつかの非互換が生じます。さらに、 MicroProfile Telemetryがこのリリースに追加され、MicroProfile OpenTracingを置き換えます。MicroProfile OpenTracingはMicroProfile 6.0には含まれず、スタンドアロンの仕様となります。
MicroProfile 6 互換製品として必須の仕様:
- MicroProfile Config 3.0
- MicroProfile Fault Tolerance 4.0
- MicroProfile Health 4.0
- MicroProfile JWT Authentication 2.1
- MicroProfile Metrics 5.0
- MicroProfile OpenAPI 3.1
- MicroProfile Telemetry 1.0
- MicroProfile Rest Client 3.0
- Jakarta EE 10 Core Profile
MicroProfile 6.0の互換認証には、Java SE 11以上のバージョンのJava SEが必要です。MicroProfile 6.0の最初の互換実装は、Open Liberty 22.0.0.13-betaです。MicroProfile 6.0 のテスト結果は、ここから参照できます。詳細な情報は、Open Liberty blogを参照してください。
本リリースは、新しい MicroProfile仕様プロセスに準拠しています。このプロセスによりアジリティが高まり、ワーキンググループが年に数回リリースすることを可能とします。
MicroProfile 6.0 コンポーネント仕様の更新
図 1: MicroProfile 6.o リリース
図1は、MicroProfile 6.0に含まれる仕様とスタンドアロンの仕様の概要を示しています。MicroProfile 6.0 の各コンポーネントの更新内容の概要は、 MicroProfile 6.0スライドに記載されています。
その他、含まれる利点:
- クラウドネイティブコンピューティング機能にフォーカスした拡張統合。
- 非ベンダーロックイン。 コードの移植性とランタイムの互換性が、互換認証プロセスにより、各製品により提供される。
- アノテーションベースAPIとプログラム可能APIの提供 。
- MicroProfile Starter による MicroProfile プロジェクトの生成
- コマンドラインインターフェース (CLI) による Gradle や Maven プロジェクトの生成。
MicroProfileについて:
MicroProfileの互換製品は作られ続けており、ワーキンググループメンバとベンダーにより活発に活動しています。
MicroProfile コミュニティは繁栄しており、また、さらに新しいメンバーが加わることを常に期待しています。オープンソースコミュニティは、メンバーを大事にしており、参加する際の障壁をできる限る下げることに努力しています。 参加しましょう!
追加情報:
プロジェクトの開始:
MicroProfile のオンライン会議:
MicroProfile のメールフォーラム:
編集者:
Emily Jiang, Ed Bratt, Reza Rahman
翻訳者:
数村憲治(Kenji Kazumura)、長尾貴浩(Takahiro Nagao)、笠井輝美(Terumi Kasai)